レトロなニットの話・その6

これは今でも着用可能。なぜかというとサイズなしのアルパカポンチョだから。編んだきっかけはよく覚えていないけれど、サイモンとガーファンクルがヒットさせた「コンドルは飛んでいく」(その後著作権問題になった)の影響もあり、南米フォークロアの1着にチャレンジしたくなったのでしょう。

アルパカを買おうと、アルバイトでお小遣いを貯めて予算をそろえたものの確か3色の指定糸がそろわず、こげ茶以外の中間色を微妙に引きそろえて編んでいるいじらしさ・・・。引きそろえることはお店の人にアドバイスしてもらったような微かな記憶もある。だからなのか、色のトーン変化がやわらかくかえって効果的だったようにも思えます。今シーズンは引きそろえに興味が出てきているだけに、1本の中心糸にいろいろ引きそろえながら考えて編むのもオリジナリティがあっておもしろいそう。残念なのは、中心での減目の引きが甘いため、着ているうちに地割れを起こしていて、ちょっとはずかしい。

一時行方不明でしたが、数年前に夫の衣装ケースの底から発見。僕にくれたはずだけど・・・というのを「あなたにはやっぱり似合わない」と強引に奪還して着ている呆れたオニヨメ。『西村玲子のメンズニット』も見ているだけ、そのかわり編んであげたのは靴下2足でそのうちの1足は気に入って共用している現実に少し反省。(20100209)



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