編物で憧れているのは、フェアアイルとアランを棒針で編むこと。アランは着ぶくれてみえるのでややあきらめに近く、もっと若いころに編んでいればよかったが、猛烈な働き方のなか、ニッティング自体まったく視野になかった。
フェアアイルは、糸わたしの調子が悪いと模様がつぶれて巧く出てこなかったりする。そのため自然と模様のでるソックヤーンが世に出た時、思わず飛びついてしまった。けれど途中放棄の経験のあるフェアアイルは捨てがたい、そういう思いでピンタレストを探っていて、ビビッと一目ぼれしたのが、KaterinaのHoliday socksである。クロシェの模様の組み合わせでこんな表現ができるとは・・・まさに目からうろこ。クロシェソックスは、細編みと決め込んでいたので新しい挑戦でもあった。早速フリーPDFをダウンロード、色替えのパターン図もあってとても親切。ヒールの説明の解釈に少しこずったが、動画配信があってこれも一見で氷解。ブラックで編みつけるカフスはとても編みづらくストレスになりそうだったので、早々にバック細編みで仕上げた。
少しだけ大き目で、ほとんど履いていることを忘れる軽やかさが魅力で、室内履きのビュルケンもかろうじて入る絶妙なサイズ加減である。コンテンポラリーなニッターの情報環境を集約してできたこの一足は、毎日がHoliday気分になりそうな危険性もはらんである。
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